自分が、まさか俺に

キスされたなんて知らない夏樹は、

全く意味不明・・・

・・・

オロオロする彼女に、

なんだか力が抜けたオレは、

フッと笑った。

・・・

「今回はお相子だ」

そう言ったオレ。

・・・

「常にオレが勝ってる・・・

夏樹はオレの妻だ」

そう言ったのは巧。

・・・

「何の勝ち負けを決めてるんですか?!」

相変わらず訳の分からない夏樹は、

少し怒り気味・・・

・・・

「また、熱が上がってきた。

お姫様は連れて帰れ・・・」

そう言ったオレは、

ベッドに寝転んだ。


「エ?!ダメじゃないですか?!

ちゃんと寝ててくださいよ」

夏樹はオレに布団をかけた。