・・・

「何・・・してる?」

・・・

突然開いた、カーテン。

その向こうから、

オレの恋敵、

真鍋巧の姿が見えた。

・・・

「・・・見ての通りだよ」

そう言って不敵な笑みを浮かべる。

・・・

「お前なんかが、

オレの大事な女に触れるな・・・

夏樹は同情心で、今ここにいるはずだ。

病人のお前を、放っておけなくて」

・・・

「・・ん・・ん?巧?」

・・・

俺達の声で、

夏樹は目を覚ました。

・・・

目をパチパチして、

我に返った夏樹は、急に

顔色を変えた。

「巧、どうしてここに?」

アタフタする彼女を、

巧は優しい表情で、抱き寄せた。