【続】意地悪なご主人様

・・・

結局、部屋を取る事を諦めた私は、

荷物の整理をし、

義嗣と共に、食事に出かけた。

・・・

その帰り、

義嗣の変化に気付いた私は、

声をかけた。

「東条部長、飲み過ぎましたか?」

「・・・なんで?」


「顔が赤いから」


「・・ああ。ちょっと、な」

そう言って笑う義嗣に、


「寝込みを襲わないでくださいね?

酔った勢いとか、絶対許しませんよ?」

と、威嚇する。

・・・

「…心配するな。

結構酔ってるから、襲う元気はない」


「・・・」

・・・

その日の晩は、

シャワーを浴びるのも、

ヒヤヒヤしながら、

寝込むまで、ハラハラしながら、

夜を明かすこととなった。