【続】意地悪なご主人様

「東条部長は男ですよ?」


「さっきから当たり前な事ばかり言うな」


「だって!!私は人妻なんですよ!

いくら仕事でも、相部屋は無理です!

今から部屋を取りに行ってきます。

自腹でいいので」


そう言って腹を立てながら行こうとする私を、

義嗣は私の腕をガシッと掴んで

止めた。



「待て・・・」


「なんですか?!」



「会社が決めたことだ。

方針に従ってもらう・・・

心配しなくても、取って食ったりしない」



・・・どうだか?

疑いの目を向ける私。

・・・

咳払いをする義嗣。

・・・

「男に二言はない」


「…言いましたね?」

「・・・ああ」