【続】意地悪なご主人様

一瞬驚いた巧だったけど、

私を見る目は、

愛しいものを見る目だった。

・・・

のに・・・

・・・

その顔も一瞬で・・・

・・・

「オレの事、誘ってるんだな?」

・・・

と、意地悪ご主人様に変身してしまった。

・・・

「ち、違いますよ!」

真っ赤な顔で否定したところで、

何の説得力もない・・・

・・・

「十分可愛がってやるから、

覚悟しろ?」

・・・

そう言った巧の顔は、

目を光らせたライオンとでも言うのか。

・・・

その瞳から、

目を逸らすことができない自分がいた。