【続】意地悪なご主人様

ギュッと目を瞑った私に、



巧は右手を私の後頭部に置き、

グイッと自分の方に近づけ、

濃厚なキスをした。


・・・


唇を離した巧は、

私の顔を見て驚く。


「ど、どうした?

なんで泣いてる?」



「た、叩かれると思って・・・」


ポロポロと涙を流す私。

困った顔で笑う巧は、

私を抱きしめた。


「大事な女を殴る趣味はない」


「…ですよ・・ね」



「夏樹、オレの事好きか?」

「当たり前じゃないですか?」


「そうじゃなくて、ちゃんと言え」


「・・・好き・・ですよ」

微笑んだ巧は私にまたキスをした。