・・・

これで、義嗣も、

私の事は諦めるか?

・・・

・・・が。

義嗣はニヤリと笑った。

・・・

「真鍋の女だろうが妻だろうが、

俺には関係ない」



「…東条」



「子羊の皮をかぶった狼なら、

それを手なづけてやるよ」


「お前、いい加減‥」


「こんなに気に入った女は初めてなんでね?

これからもバンバン狙うから」


・・・

最後にそう言った義嗣は、

私にウインクすると、

部屋を出ていった。

・・・

私はそっと巧を見上げる。

・・・

何ですか、その顔は?