・・・

オフィスに残っているのは、

オレと大久保の二人だけ。

・・・

ふと、

携帯を取り出した大久保は、

どこかに電話を始めた。

・・・

誰かに謝っているようだ。

・・・

一体誰に?

…男か?

・・・もしかして、

真鍋巧に?

・・・

そう思うと、

自分の中の嫉妬心が燃え始めていた。

・・・

「今夜も、遅くなりそうです・・・

はい、ごめんなさ・・!!」

・・・

オレは大久保の携帯を取り上げた。

・・・

もちろん驚いてこっちを見る大久保。

オレはニコッと笑って、

「私と二人きりなのに、

男に電話か?」

そう言って携帯を切ってやった。