「もしもし」

『無事に家に帰ったか?』


「フフ。ちゃんと帰って、

今夕食中ですよ?

巧は仕事は終わったんですか?」


『ああ。大方。

明日の午後には帰るから、

夏樹、今日、保育園・・・』


「…保育園?

遥斗もちゃんと迎えに行きましたよ?

あ、ちょっと待ってくださいね?

遥斗、パパですよ」


「あ~あ~」

遥斗は巧の声を聞いて、

嬉しそうに声を発した。

・・・

「ね?」


『遥斗、元気そうだな?

…飯田先生の事なんだが』

「飯田先生?」

・・・

『・・・いや、なんでもない。

悪かったな、食事中に。

ゆっくり食べろよ?』

「・・?はい。

気を付けて帰ってきてくださいね?」