「どうしたんですか、そんな怖い顔して?」

「え・・いや。

なんでもない」

・・・

今度はオレが夏樹に秘密を作る事になるとは。

・・・

「…夏樹」

「何ですか?」

「やっぱり、保育園代えるか?」


「・・え?!」

「…冗談だ」

「もう!」

「フッ。悪い、悪い・・・」


・・・

夏樹はオレに遥斗を抱かせ、

自分の腕は、

オレの腕に絡めてニコッとした。

・・・

「人が見てるぞ?」

「いいんです。仲良しの家族なんだって、

見せつけたい気分なんです」


「・・・なんだよ、それ」

「だって、ご主人様と参観に

来られるなんて思ってなかったから・・・

今日は本当に楽しかったです。

来てくれてありがとうございました」