【続】意地悪なご主人様

悪びれない態度で言う飯田。

オレは眉間にしわを寄せ、

飯田を睨む。

・・・

「アンタ、仮にもここの保育士ですよね?」


「保育士は仕事。

奥様の事は一人の男として言ってるんです」



「夏樹はアンタみたいな男はタイプなじゃい」


「顔はそうかもしれませんが、

押しには弱そうなタイプ、ですよね?」



「夏樹に手を出したら、

ただじゃおかない」


「奥様の了承の元なら大丈夫ですよね?」


「どういう意味だ?」


「・・・さぁ?」

・・・

殴ってやりたい衝動に駆られながら、

なんとかその場は納め、

外に出た。

何なんだ、アイツは…

腹が立って仕方がない。