【続】意地悪なご主人様

・・・

参観が終わり、

夏樹は遥斗を抱いて、

お母さんと話をしながら、

外に出ていく。

・・・

オレは少し遅れて、

歩き始めた。


「真鍋さん」

・・・

呼び止められて、

振り返ったオレ。

・・・

「巧、どうかしたんですか?」

向こうの方で、

夏樹が聞いてくる。

「いや、ちょっと先に行っててくれ」

「・・はい」

・・・

夏樹は先に外に出た。

・・・

教室にはオレと飯田だけ。

・・・

「・・・何か?」

「真鍋さんの大事な奥様。

いただいてもよろしいですか?」