【続】意地悪なご主人様

・・・

私も本格的に仕事を始め、

定時には帰らせてもらうものの、

2年近いブランクは、相当のもので、

感を取り戻すのに時間がかかった。

・・・

「もう上がれ、夏樹」

・・・

まだ仕事が終わってないのに、

そう言って肩を叩いた巧。

・・・

「でも、まだこの仕事が・・」


「それは急ぎじゃない。

明日やればいいから、遥斗を迎えに行け。

寂しがってるぞ?」


「・・・そうですね」

・・・

私はそそくさと帰り支度をすると、

保育園に直行。

・・・

「飯島先生、ありがとうございました」

「遥斗君、今日、伝い歩きしたんですよ?」

そう言ってニッコリ笑った飯島先生。

流石はジャニーズ系の顔。

こっちまで顔が緩む。