クスクスと笑いながら、

巧は私をギュッと抱きしめた。

・・・

パチン・・・

部屋の明かりがついて、

巧の顔に目をやると、

巧は、

意地悪な笑顔を浮かべていた。

・・・

意地悪なご主人様が・・・


復活してしまいました。

・・・

「その顔、可愛い」


「可愛くありません!」



「このままここで、

押し倒したくなる・・・」



チュッ。


「ん?!もう!仕事中です」


真っ赤な顔で怒る私を、

満足そうな顔で見た巧は、


「さ、海外企画部へ参りましょうか?

我が姫君?」

そう言って微笑んだ。