・・・・

それから数日後。

あの企画は、

夏樹がすべてを引き継ぎ、

進める事に。

・・・

オレは旅立ちの日が来ていた。

・・・

「後の事は頼んだぞ?」


「わかってます、東条部長」

そう言って微笑んだのは、

まだ好きで好きでたまらない、

大久保夏樹。

・・・

「これが終わったら、

海外企画部に移るのか?」


「・・・はい。

上からも許可が下りたみたいで、

これが終わったらすぐ」



「・・・そうか。

…夏樹」


「…なんですか?」

「オレの事、ウソでいいから好きだって

言ってくれないか?」


「そんなこと?!」

「・・・頼む」