「たく・・み」

家のリビング。

やっと巧の名前を呼んだ。

・・・

「・・・」

でも、巧は何の返事もしない。

・・・

「・・キャッ?!」

突然振り返った巧は、

私をソファーに押し倒した。

・・・

今まで一度だって

こんなに荒っぽく、

私を押し倒した事なんてなかったのに。

・・・

「たく・・ん・・・やっ」

・・・

巧は私が何か言おうとすると、

増々キスを深くする・・・

巧の舌が、

私の舌に絡み付いて、

言葉を発することなんてできない。

「・・ン・・ァン・・」

涙目で巧を見ると、

やっとキスを止めた。

・・・

「・・悪い」