双子に恋した双子









…というか。





「早いな。友達作んの」

「俺、雪音みたいに話しかけられるの待ってる人じゃねぇから」

「…話しかけられるの、待ってるわけじゃないんだけど」




「まぁ、自分から積極的に行くっつうことだよ」



いぇーい、とあたしの顔の目の前でピースんする雪夜。

「(…指、へし折ってやりたい)」


なんて事をあたしが考えてるいたのは雪夜でも分からないだろう。





「お、もう9時か…」


あんま、寝てないような気がする。

着替えるか、と言ってあたしの部屋をスタスタ歩き、ドアの方向へ。





多分、自分の部屋に行くのだろう。

そんな雪夜の後ろ姿を見る。



ばたり、とあたしのドアが閉まるのを見て自分の準備をし始めた。




「(寝起きはつらいわ…)」


そして、朝食食べなくていいや。





全身鏡で自分の姿を映しながら思う。