メールするってことは、毎週月曜日以外でも“活動する”ということだ。
依頼とはまた別に、何かの目的で参加しなければならないものは、兄貴がメールしてくる。
ブォン、とマフラーを辺り一面に響かせて去っていく兄貴。
「「…静かだ」」
いつの間にか雨も止んでいて。
冷え切った感じの空気に耐えきれず、早足で家の中に入る。
あたし達が住んでいる家は、一軒家だ。
兄貴が住んでいたが、飽きたからという理由でもらった。
「(…まぁ、高校が近いからラッキーなんだけどね)」
それは、兄貴に感謝しようと思う。
思っただけだが。
「雪音、何か食べねぇ?」
いつの間にか、リビングに着いていた。
「うん。何がいい?」