見慣れた景色が見え始める。
「(今日、月曜日なのにな…)」
初めてだ。
月曜日に活動しない、ということが。
中心部は違う意味で騒いでるだろう。
「うお、雨降ってきた。テンション下がるわー、」
そう言って雪夜は運転席のイスの後ろをガンガン、と蹴る。
「ちょ、止めろよ!!事故ったらどうすんだよ!!!?」
「…んなもん知らねぇよ」
いやいや、事故るのだけは止めてほしい。
「あ、そーだ!!なぁ、コンビニ寄っていいか??」
「「ふざけんな」」
「はい、すみません。帰ります」
何、のん気にコンビニ寄ろうとしてんだよ。
さっき、駐車場まで入ったんだから行けばよかったんじゃない。
「…はい、到着。代金を――――いだっ!!」
「…ざまあ、」
雪夜は運転席のイスを蹴るが、今度は上の方を蹴った。
兄貴って、何気にM…??
自分からヤられに行っているようにしか見えない。