「復讐ではないと思うな。何のためかは知らねぇけど、妹がどうたらこうたらっつってたな。確か」

「……」






「あとは?聞くことないのか?」







「ない。早く家に帰りたい」


「はいはい。雪音様」






あ、イラッときたな。

空気が一瞬で冷えたぞ、今。





そんな雪音から視線を外し、窓の景色を見る。





「(うわ、真っ暗)」





こんな真夜中に“活動”してたんだ、俺らは。



中心部からちょっと離れた所に住んでいるが、中心部の灯りをいつも見ているためなのかこの暗さにはまだ慣れない。








「(どこに連れてくつもりだったんだ?)」



















その暗さを見て思う。