双子に恋した双子



つか…
校舎がどうのこうの言う前に、







「「…クラスメートの名前、覚えれるか不安なんだけど」」




「…くっくっ、」
「…ふはっ!!」




ハモったし。
さっすが、片割れ。






「さっすが片割れ、だね」



「同じこと思った。俺も」





「ふふ。多分、隠し事できないね」



「…ふっ、あぁ」







俺らしかいない廊下は、水希と俺の声が響く。



無邪気に笑う水希。
それにつられて俺も笑う。