双子に恋した双子


「蒼希…1-Ⅲだよ」


「え゛…まじ!?」





あっぶね…
間違えるとこだったわ。






「へぇ、蒼希も最近物忘れが酷いようで…」


「…さっき泣いてた奴には言われたくねぇよ」


「な…っ!!」


「ほんとのことだろ」




1-Ⅲへと歩きながら水希と普通の日常的にある会話をする




「長ぇな、この廊下」



「校舎広いもんね。中学の時より」


「まぁ、人数が多いからな。道間違えてねぇよな…?」



「それはないよ」



「このまま歩けば、いつか着くか」