双子に恋した双子




「俺らは…つか、あの2人は毎週月曜日に活動している。通称、“狩り”。皆、その日を“bloodey night”と呼んでいる。つまり“血の夜”」



「……」


驚きながら、真剣に俺の話を聞く水希。





「(こいつ、まじで知らなかったんだな)」




この街で住んでいて、そんな人もいるんだな。


「俺らはただ“暴れてる”んじゃねぇ。いろいろと“染まった”奴らとかを狩ってる」





「……蒼希、」


黙って話を聞いていた水希が口を開いた。

険しい表情(カオ)をして。




「…あ?」


「どうしよう…」


「は…。え?」



「どうしよう、どうしよう…っ」




「ちょ、落ち着け」





何したんだ?
水希がパニクる所、初めて見たぞ。