双子に恋した双子




「あのな…、」


「うん」




「俺さ、あの2人と同じように周りから呼ばれてる名前がある」


「……」



「雪音は“wolf”、雪夜は“hyena”。そして俺は――――…“eagle”」


「うるふ…。はいえな…。いーぐる?」






これでも、分かんねぇのかよ。


「雪音が“狼”、雪夜が“ハイエナ”、俺は“鷹”」






「…なんか、強そう」


「そう。それが理由で呼ばれてる」


「え、“強い”ってことで?」




「あぁ。水希が知るにはまだいいことだ。……けど、逆に知っておかないと危険だ」



「き、けん…?」