双子に恋した双子

「…はいはい、行くから。じゃあね、水希ちゃんと蒼希」




何で、私の名前を…?




雪夜さんは、そう言いながら手を振る






何もしないで別れるのはちょっとあれだから無言で手を振り返した






2人が校舎の中へ消えていっても私の頭にはまだ雪夜さんの手の感触が…





かぁぁ、と赤くなる私の顔。



「(ダメだ、ダメだ。思い出しちゃダメ!!)」





そう自分に言い聞かせても思い出す。