双子に恋した双子






「蒼希…この子は?」



そう言って、あたしを指差して質問してきた雪夜…さん。






「…俺の双子の片割れ」




「へぇ…。双子だったんだ。かわいいね」




「い…いえ、」




頭に手を乗せてきた雪夜さんは結構、女子の扱いに慣れていると思う。




「何、照れてんだ。お世辞に決まってんだろ、バカ水希」


「…うるさい。それぐらい知ってますよーだ。アホ蒼希」




「ははは。仲いいな」



「「全然…っ!!」」



…これのどこがいいの?