双子に恋した双子

「(“wolf”…?“hyena”…?)」





「あ…っ!!“あの2人”か!!」



蒼希も思い出したらしく明るい表情になった。



「何、その“2人”って?」


「ここら辺じゃ有名なのに、お前知らないのか?」


「…うん」


「…時代遅れだな」




「な、何それーっ!!」




そんな言い方しなくてもよくない!!!?

もう、蒼希なんて知らない!!




そのまま、勢い任せで校舎の方へ走った


「ちょ、おいっ!!」





後ろから声がするけど、知ーらない


どんどん校舎が近づく。


…そして“あの2人”にも。