「はぁぁあぁ…。何でこんなに寒いのー?」



盛大なため息を吐いた私は、今日から高校生。





私は、姫谷水希(ヒメヤミズキ)



結構な寒がりです。



「あ゛ー!!寒い、寒い…っ!!」





「うるせぇよ、水希」



「だってぇ…。蒼希は寒くないの?」



「…別に」




…まじか。

同じ双子だっていうのに何、この温度差。







そうそう、あたしは双子なんです。



片割れの方は、姫谷蒼希(ヒメヤアオキ)









「そこに突っ立ってないで早く行くぞ」



玄関を出てすぐの所に突っ立っていた私の頭をこつん、と叩く。