「ダメ彼氏に野暮用でね」


めいっぱい皮肉っぽく言ってやったら
赤川は目を白黒させていた。


「彼氏って…橘さん?」


「そんな名前。知り合い?」


「俺んち、橘さんの隣の部屋だから」


なるほどね。