何かの拍子でいじめられるのは御免だ。

こうして私はキャラを作っていった。

誰からも嫌われないような、

少しお馬鹿で、絡みやすいタイプ。

私は家族がいないから、何かあっても誰かに頼る事が出来ない。

「翔子!翔子ってば!」
有里ちゃんが必死に声をかけてくる。

「あんた本当大丈夫!?朝からこんな調子で…」
「…ぁごめんちょい考え事してたわ!うん!大丈夫だよ!そんな心配しないで」
「そっか…なんかあったらすぐに言うんだよ!心友なんだから!」

「…うん!そうだよね!」

形だけだけど。