涙色花火



私には、友達はいない。


喋れる女子もそんなにいない。


一人で校舎裏に来た。


少し待っていると。


「あー穂坂サン?」


と、たくさんの女子が私を囲んだ。


クスクス笑いが聞こえる。


「あのーたんとうちょくにゅうできくけどぉー。
穂坂サンわぁーなんで叶くんと仲良くしてるのぉ?」