桃也side


「かりん…。大丈夫、大丈夫。」


つい、抱きしめてしまった、俺。


つい、かりんって読んじゃってるよ、俺。



何気に焦る俺に、かりんは


そっと、俺の着ているベストをつかんで


『と、とうやくん!』


そう言ってきた。


やべっ!


可愛いんですけど…