涙色花火



「俺、ちょっと遅れるわ、どこなったか連絡しといて!」


「わったよー」


俺は、考えるより身体がうごいていた。


「ごめんー」


そう言いのこして、俺は走った。


全クラスを、覗きながらはしる。


ところどころに人がいる。


違う、違う、花鈴ちゃんじゃない。


四階建ての校舎を走り回る。


探してないとこ…


屋上!


四階まで、駆け上がり屋上への扉を開けた


花鈴ちゃん?




いない…


どこだ?
どこなんだ?