「え、、、?もう0時やで?」

ここちゃんに電話するまでに寝ていたらしく、もう日付が変わろうとしていた。

「うん。だから来て欲しいって言ってるんだけど、、、ダメ?」

一瞬で、俺の中の色んなもんが動いた。

「、、、ええで?行くわ。」

「本当?じゃあ、今から言う場所に来てくれる?」

「おん。」

そして、ここちゃんは家から少し離れた地名を言った。

「ちょっと遅くなるかもやけど。寝んと待っててや?」

「うん。じゃあ待ってる。」

「おん。」

自分の部屋をそっと出ると、リビングで環が眠っていた。

「自分の部屋で寝ろやー、、、。」

さすがに運んではいかれへんから布団をかけて音を立てないように家を出た。

「、、、っと。」

亮になる時の必需品。

黒縁の伊達眼鏡と金色の染料スプレー。

茶色の髪を金色に染めて行く。

「よし。」

ドアの前で軽く準備してからここちゃんの家に向かった。