ここちゃんと別れた後、今日は少し早めに家に帰った。
「ただいまー、、、。」
返事がない。
環、、、まだ帰ってへんねや。いつもやったら帰ってるんに。
「はぁ、、、。」
疲れた。とりあえず、ソファーに腰を下ろす。
「ただいま、、、。」
「環っ!お帰り。」
環は、俺をチラッと見ると素通りして自分の部屋に入っていった。
「、、、?怒ってる、、、んかな、、、?」
俺、、、何かしたっけ?
思い返しても全く分からへん。
「むー、、、。」
悩んでいると、環が部屋から出てきた。
「何でそんな顔してんの。」
ムスッとした表情の環。
、、、なんなん?やから俺、、、何かした?
考えても、思う節が見当たらずイライラしてしまった。
「、、、別に。」
煮え切らん環に思わずため息をついた。
「もうええわ。晩飯もいらん。」
思えば、この時にもっと理由を聞いてちゃんと相手の表情を見とけばあんな事にはならんかった、、、。
自分の部屋に戻る俺に向けた悲しそうな表情に、ちゃんと気付いてたら、、、。

