「森田、こんな所でなにしてんの?」

「後藤はさぁー、魔法使いみたいだな〜。」


「はっ?」



「私が悲しいときいつでもそばに居るなーと思って。」
涙が・・・。零れおちる。ひとつ。また一つと。「俺は、魔法使いだから」
後藤が、私を抱きしめた。でも、真田みたいに、強くはなかった。
優しく包み込むように、抱きしめてくれた。

後藤の香りに包まれ、落ち着いたのかは、分からないが、また涙が止まらなくなった。