その時の、後藤隼人の顔があまりにも、切なくて、胸が痛くなって・・・同時に腹がたったー!!!

「こら後藤・・・」
「あっ?なんだよ!」
私は後藤の頭をパシッと叩いた。
「別に自己満浸ってないし!独りじゃ寂しい癖になんでひねくれたこと言ったりするの!私はあんたの事哀れんでもない!!!一緒にまわりたいから!手をあげたの!文句ある?無いでしょ!ほら!真田に補助席出してもらいな!男なのにうじうじしないの!いい!」

うん。言った後に思ったが・・・ちょっと無理やりだな・・・。
「はっはい」
後藤も思わずって感じだなー・・・。
まっいっか!!!
でもなんか・・・みんなの視線がキラキラしてる

まっまぶしい。
「くくっ」
「なに笑ってんのよ!真田!」
「いーや?別に。お前らしいなと思って?嫌いじゃないけど」
・・・やっばい。すっごいうれしい・・・。
私さーちょっとだけ、浮かれてもいいかなー?
真田はもしかしたら私の事好きかもしれないじゃん?

後ろから、真田と浅田と後藤の様子を見ていたら、元気な浅田が後藤に質問攻めで真田は後藤をかばっている。
意外といい感じ!後藤なんか雰囲気柔らかくなったし
「なぁなぁ!まさかだが雪斗!隼人のこと好きなんじゃねーの?」
浅田・・・なんて質問だよ!!!
「おい淳!なんで俺が隼人のこと好きになるんだよ!!!」
うおー雪斗顔赤い・・・。可愛い・・・。
「俺男は好きになれないわ。ごめんな。雪斗。淳もこの事は内緒にしてやってくれねー?雪斗可哀想だしさ?」
と後藤。
「おいっ!!隼人てめー人が親切にしてやってんのに!生意気だなー」

「わー雪斗が怒るょ。淳」
なんかー和むわ
もう!名前呼びかよ!!! 流石男の友情は凄いな!!!
しかも、後藤キャラ変わりすぎ・・・。
でもまー良かったのーかなっ・・・?

するとふいに、後藤が後ろを振り向いて私をじーっと見つめてきた

「なっ・・・なによ」

後藤が目をそらして
「森田・・・だっけ?その・・・ありがとう」

えっ
「嬉しかった・・・」
って言って、前を向いた。
なんだ普通に素直な奴じゃん

「あははww後藤の癖に」
って大声で笑うと、藍子に
「お前はジャイアンかっ」
ってつっこまれた
あーうきうきうきうき。
ワイワイ盛り上がってたら、京都の旅館に付いていた。
「Yahoo!私と藍子は二人部屋だね」

その時館内放送が流れた。
『えー各自準備が出来たら、男女合流して、各班で行く場所決めたよな?それぞれで出発すること。あと明日の朝は旅館で出るが夕方は出ないから食べておけよー。門限は9時!それまでに帰って来なかった班は、明日反省文で1日過ごしてもらう。あと、絶対班行動!ばらけないように。旅館を出る際は、旅館の人にGPS付きのチップをもらい帰ってきたら渡すこと。以上!!!楽しんでこい』
「先生説明長かったねー?優?」
「藍子!!!さぁ行くよ!!!」
私が目を輝かせて言うと藍子も目をキラキラさせて
「うんっ」
って返してきた