<はい！来た人からバスに乗りなさーい>

ちくしょーう･･･。
完全に出遅れた･･･。
藍子もう来てる･･･。
真田も来てる･･･。

真田が後に来たら馬鹿にしてやろうと思ったのにな。
｢あっ！藍子！浅田、真田おはよー｣

みんなにおはよーって声をかけて、バスの席に座る。
隣は、藍子ー♪最高や

その時先生がバスに乗り込んできた。
みんなの視線は先生･･･ではなく、先生の隣にいた、茶髪の男の子に一直線だ。

｢みんな、急に本当にスマナイと思ってる。きゅうきょ転校してきた。後藤隼人(ごとうはやと)だ。スマナイが、誰か一緒の班に入れてあげてくれないか｣

｢もちろんちゃんとお金も着替えも準備さてある。｣
みんな、動揺してザワザワしている
私は、同じ状況になったことがあった。
後藤隼人と私の姿を重ねた私は自然と手をあげていた。
｢はいっ!!!後藤は私達の班に来てもらいます｣
みんなが<おぉ〜>って言ってる。
｢本当か？森田！ありがとうな。｣
先生が後藤隼人に、私達の班の所に行くようにせかしている。

すると後藤は舌打ちをして私をニラにつけた
｢哀れんでんじゃねーよ。別に独りだって全然平気なんだよ！勝手に自己満浸ってんじゃねーよ｣