ピピピピッピピピピッ
カチッ
「っ…あんりっ」バサッ
カーテンの隙間から溢れる太陽の光が
眩しい。
あれっあんり?
俺のベッドで寝てたはずの杏里がいない
「杏里っ…?」
「…ん…?」杏里の声…
でも聞こえたのは俺の寝ている横から…
「うわっ杏里なにしてんの!」
杏里はわざわざよいてやったベッドでじゃなく俺の横の敷布団の上で寝ていた。
「なんで」用意してやったのに!
「あ…おはよー」
でもよかった…
消えたのかとおもった…
「学校いくかな…」
「私も!」
俺たちはちょっと早めに家をでた。
「いい天気だねー」
「そだな」
「なんか楽しみだねー」
「うん…」
「どうしたの!?なんかくらい!」
そう。
なんだかさっきから調子がすぐれない…
なんでだろうな…
「はは…杏里がふわふわ浮いててなんかいじくらしい!下りてあるけ!」
なぜかとゆうと杏里がさっきから
ふわふわと俺の周りを飛んでるから。
「えーだってたのしーんだよー」
「だからって…!」
「ねーままあのおにーちゃんお空に向かって一人でお話ししてるー」
俺と杏里がはなしてると後ろからそんな事をいう男の子の声がした。
「あのなーここにもう一人いるだろー…あ…」そうだった…杏里は今誰にも見えないんだった。
杏里の顔が見れない…
いつの間にか男の子とその親がいなくなってて…
「杏里…」「海くんばかだーははっ私のこと見えるわけないじゃん!」
笑ってる。でも違う…杏里の本当の笑顔じゃない…
「作り笑いすんなよな。」
俺がそう言うと杏里の顔から笑顔が消えた。