そのあとは何事もなかったように ショッピングモールをまわった。 「何かいる?」 「え?」 雑貨店の前に止まったりゅうじさん。 話すたびにりゅうじさんは目を合わせてくれるようになった。 「何か買ってやるよ」 頭に浮かんだもの… お揃いの何かが欲しい。 りゅうじさんと同じものを持ちたい。 でもそんなん事言えるわけなくて。 「いらないよ」