彼が図書館へ行くというので、わたしも一緒についていった。


「目的の本を探すのに時間がかかるかもしれない。好きなところへいっておいで」

優しい笑顔で告げた彼。

「ぼくのほうから、きみを探しにいくから」

うなずいたわたしは、彼から離れて歩きだす。