「まもなく、出発いたします。」 ついに大阪出発の当日。重いキャリーケースを持ったまま、由美子は新幹線に乗り込んだ。 一人で。 結局、あの後周平から連絡は来たが「見送りには行けないから」というそっけない返事だけで終わった。 由美子が思ったほど、周平の反応は淡白なものだったので拍子抜けだった。 「ちょっと・・・寂しいんだけど」 もっと引き留めてくれるとか、もっといやがってくれるとかを少しでも期待した自分が馬鹿に思えてしまった。