夏の太陽を浴び、木々が揺れる

もうすっかり季節は変わっていた


初めての大学の定期試験を終え、遥と由香里は正式に入ったピロティーの夏合宿のため八海山の山奥に来ていた


7泊8日

サークルにしては意外と長い日数の合宿だ

ピロティーの方針は『やるときゃーやる!』

試合に出るのなら勝ちに行くというスタンスだった


そのため、真剣に朝から夕方まで練習漬けだった


テニス初心者の2人にとって毎日の練習は辛かったが、それでも自分が日々成長している実感があって楽しかった