名札には“片桐”の文字が彫られてあったから――。 これってもしかして…… 淡い期待を抱きながら、あたしの横を通り過ぎようとしたイケメンくんの腕をぐいっと掴んだ。 「・・・?」 イケメンくんは何も言わずに振り返った。 うぅやばい、、玲央くんかもと思うと顔を直視できないよぉ…。 あたしはなるべくイケメンくんの顔が視界に入らないように別の方向をみながら喋ることにした。 「――ぁのっ もしかして、玲央くんっ?・・・デスカ」