ジンジンする頭を表手で抱える。追加でマスターから貰った氷はもうぬるい
もう一つ追加しなきゃ……
そんな苦しむあたしの姿を見て。
笹原部長は呆れたように口から煙を吐く。タバコも似合う男、笹原"修平"。
……憎たらしい
「おまえはなぁ……もっと落ち着け」
「……………あい」
「社会人として当たり前のことだ。あと声の大きさを考えろ」
「……………あい」
「店の中だっつうのにうるせーんだよ。おら、新しいの」
「……………あい」
「ありがとうございますだろうが!」
またしても手刀を食らった。痛い
もっと言うと返事がうぜー。と言われた時には
泣きそうだったから、新しく貰った氷で顔を隠した。
芦屋、帰りたい………


