干物女の恋愛事情

















ヤバイっ…





そう思ったときにはもう遅く、


さっと俯くも顔が熱くなることは避けられなかった






な、にこれ…っ





湧き上がる懐かしい感覚。


きっとずいぶん前に忘れてきたもの








「芦屋……?」突然顔を逸らしたあたしを訝しげに部長が呼ぶ




「あ、はいっ!!」





慌てて顔を上げると


心配そうな笹原部長と日本酒の入ったグラス








「なに具合悪ぃの?」







顔赤いけど。








額に感じるピトッと当てられたグラスの冷たい温度に


思わず「ふぃっ!」と声が漏れる












あぁぁあ!!!恥ずかしすぎるでしょ!!!