干物女の恋愛事情












なんか………



少し照れる





恥ずかしさを紛らわそうとカクテルをグイッと扇ぐ。とそこで





「あ、……そういえばあっちも同じだな」




低くかすれた声


思い出したように笹原部長が呟く。






嫌みな色っぽさ…


4つしか違わないのに余裕が大きすぎる








「なんですか…?」


「いやおまえらって結構合ってるのかもなっ、て」





それって、あたしと淘汰が……?







「だってお母さんですもん。DNAから相性ばっちりですよ」



「……いや、そういう事じゃなくて」






やり手で何があっても動じない笹原部長が、普段見れないような貴重な苦笑いを落とす







つまり、



ついに本格的にあきれられた、と。