だけど純粋に心配してくれることが嬉しくて
「大丈夫っ!!任せなさい、マイシスター」
「誰が姉妹だ」
あ、相変わらず冷たい目……。
その冷え冷え光線に、言葉のチョイスを後悔していると
「おーい芦屋ぁ。泣いてねぇで立て」
「ぅおっ!!」
グイっと腕を引かれ、立たされる
掴まれた腕が力の強さに、軋み涙目になっているのに
さらにダメ押しで。
「重っ…」などとほざく…あ、仰っしゃる部長様を殴っていいですか
なんとか自分の足で立ち、腕をプラプラさせる笹原部長を睨んだ
「泣いてないっ!!」
そして、重くもない!!!これでも5キロ減りました!!
「うそ、泣いてる」
目尻を鼻で笑われながら拭われる
ほら。と得意そうに示すのは湿っている部長の指
……なんでそんなドヤ顔なんですか


