あまりにも冷たい淘汰にあたしも我慢できなかったんだと思う
「………明日、部屋の荷物引取りに行くから」
冷たく言い放つ。「…は?」目を丸くした淘汰が声を漏らした
そして、寂しそうな顔をする
そして怒っていても
罪悪感っていうのは、やっぱり生まれるらしく
言葉が詰まった
……お互い、意地になってるだけだ
わかってる。
淘汰だってこんな顔をするってことは、あたしのことを嫌ったわけじゃない
そんなことわかってる
けど----------
「明日、淘汰の部屋にあたしの荷物引取りに行く。」
なんでもう一度言ったんだ、あたし!!!!
あ、っと思った時には口に出てて
違うっと言いかけた時には淘汰が「わかった」言った後だった
本当にダメなやつだ、あたしは
「……いつ取り来んの?」
「…昼は外出るから、夜」
「………飯は?」
「……食べてくるから、いい」
そ、小さく淘汰が呟いた
いつの間にか取れてるタメ口には気づかず
淘汰が何度もなにか言いたげにあたしに視線を這わすのも気づかず
あたしは
ぐるるるるるるるる
お腹を空かせてしまった


