ぽけーっとその後ろ姿を眺めていた




笹原部長が通りすぎると、付近の女子たちがキャアキャア噂をしだす


多分、笹原部長の……




やっぱ、モテるんだ…。












「------先輩」






不意に聞こえた声。



ビクンッと体がはねた





こ、この声って………






恐る恐る振り返ると、そこには深く眉間にしわを刻んだ淘汰が


横目であたしを射るように見つめていた





またドクンと。心臓がはねる







久しぶりに淘汰から話しかけられた